高砂流高砂会


日独交流150周年 ドイツ シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州
リューベック市にて 「創」の書 展覧会とワークショップを開催しました


今年は日独交流150周年。
兵庫県とドイツ シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州が企画した文化交流活動として、
同州リューベック市の2ヶ所で高砂流「創」の書の展覧会、3回のワークショップを開催しました。

トム&グンダ夫妻 在ハンブルグ日本総領事館領事 矢加部裕之さん 「GEDOK」メンバーと兵庫県パリ事務所のパスカルさん(中央)
トム&グンダ夫妻とは
家族ぐるみで交流
在ハンブルグ日本総領事館
領事 矢加部裕之さん
「GEDOK」メンバーと
兵庫県パリ事務所の
パスカルさん(中央)

ワークショップには、アートスクールに通う一般の方や、
兵庫県立国際高校と交流のある高校生にご参加いただきました。
ドイツの方にも漢字を書いていただこうと、大きな紙を天の川に見立てて会場内に流し、
参加者が「空」「愛」「平和」などの漢字を書き寄せることで、大きな「文字の川」を作成しました。

思い思いの漢字を書く学生達
学生達が思い思いの
漢字を書く
奥は高砂の書「十二支」
ドイツの方にとっては、漢字には書き順や筆の運びがあることが面白く、皆さん楽しそうに書かれていました。
墨と筆によって、漢字を書くということがひとつのアートなのですね。
例えば「月」という字。ある学生さんは、月の字を書いた後、その中にカーテンのイラストを書き加えました。「月」の字の形が、ドイツの家の窓のイメージに重なったそうです。
今回の体験は、創の書を展覧会で見ていただくだけでなく、実際に書いていただくワークショップというものの楽しさや、大切さを改めて感じる機会となりました。

この交流活動のドイツ側の受入れは、現地で女性の芸術家を応援する会「GEDOK」のリューベック支部が行ってくださいました。メンバーはすべてボランティアで、展覧会やワークショップの運営、通訳などをつとめてくださり、言葉は通じなくても同じ女性アーティスト同士の心の交流が生まれたことにも、大きな感銘を受けました。

また、ドイツ在住の日本人が集まってつくるボランティア団体「TAMPOPO」企画の
東日本大震災へのチャリティ音楽コンサートも開催されました。
そこで「創」の書作品が 販売され、収益金は宮城県の女川町復興連絡協会に送られました。
この団体は日本への支援を続けておられ、9月にはチャリティスポーツ大会を企画、
「愛と武道」の書のTシャツもチャリティグッズとなっています。